ユーザーの要望を実現!
「Cells給与」バージョンアップの舞台裏
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2026年9月2日にリリースした「Cells給与」Ver9.66へのバージョンアップにて、ユーザーの皆さまからの要望に応え、「帳票ファイル作成」機能を搭載し、支給控除一覧表の項目位置並び替えに対応いたしました。
Cells給与開発チームの原さん・栗本さんに、開発の背景や苦労した点、機能に込めたこだわり、今後の「Cells給与」の展望について座談会形式でインタビューをおこないました!
チームリーダー
入社11年目。映画館に足繁く通う、セルズ随一のエンタメ通。今楽しみにしている映画はスピルバーグ監督の「ディスクロージャー・デイ」
チームメンバー
入社2年目。現在はもっぱら育児に奮闘中。近所の専門店で買ったコーヒー豆を自ら挽き、育児の合間に一息つく「自分時間」を大切にしている。
入社4年目。休日は大体どこかのコンサート会場にいる、セルズの推し活推進委員長。今は「ちいかわ」と「VIVANT」で頭がいっぱいの様子。
子ども・子育て支援金の対応がきっかけに
──支給控除一覧表の「項目位置並び替え」要望が多かったので「待ってました!」という気持ちです。
支給控除一覧表の項目の位置変更は、ユーザーさんからも社内からも数多くの要望があったのはもちろん把握していて。なんとか解決したいと思っていました。
──多く寄せられてきた要望でありながら、これまで実現が難しかった理由はありますか?
従来のCells給与の仕様は、「項目」と「出力位置」が1対1で固定されていたことにより変更が困難でした。出力側の並びだけを変えたくても計算側に影響が及んでしまったりと、改修の難易度が高く、なかなか着手できずにいました。
──確かに、事業所ファイルに「入力と計算」「支給控除一覧表」のシートが全て組み込まれていますよね。改修に踏み切るきっかけがあったのでしょうか?
子ども・子育て支援金の制度がスタートしたことで、現状の支給控除一覧表に新しい項目を追加する必要が発生したことがきっかけです。
一次対応として、支給控除一覧表の下部に支援金を表示させるようにしていましたが、本来は健康保険のすぐ下に表示させるのが一番分かりやすいですよね。
──健康保険のすぐ下に支援金項目を追加するという変更は簡単ではなく、まずは末尾へ追加する形で対応したんですね。
そうです。それで、これを機にユーザーさんに自由に支給控除一覧表をカスタマイズしてもらおう!ということで、「入力・計算」と「出力」のそれぞれの機能を分離して、今後も仕様を変更しやすいように「帳票ファイル作成」機能が生まれました。
──年内のバージョンアップ予定を考えると、このタイミングでのリリースがよかったんですね。
そうですね。年内はやっぱり税制改正とか、年末調整関係があるので、ユーザーさんの業務の忙しさとかを考えると、操作に慣れてもらう期間も考えて9月上旬が最適なタイミングだと判断しました。
──ちなみに、役割分担はどのように?
そうですね…。「入力・計算・出力」の機能はCells給与の中でもメインの機能。
栗本くんは入社して間もない時期でしたが、この根幹のアップデートに携わることでCells給与のデータの流れを理解できると思って、メイン担当者としてお願いしました。
私じゃなくて、次の世代を担うメンバーに任せたいなと思って。
──主要機能の改修に早期から携わることが成長に繋がると判断されたんですね。栗本さん、メイン担当と告げられた時は率直にどんな気持ちでしたか?
いやー、結構荷が重いなってところが率直な感想で(笑)「Cells給与のメインどころを触る」プラス「新しい機能を一から作成する」の2つはどちらも未体験。思い切って任せていただきましたが、頑張って追いつくのはなかなかプレッシャーでした。
サポートチームの妥協なきレビュー。ユーザーの声が形になるまで
──率直でいいですね、原さんも笑みを浮かべています(笑)
メイン担当者として開発を進めるうえで、特に苦労したポイントはどんな点でしたか?
最初に開発側で仕様を決めて進めて、ある程度できた段階でサポートチームに展開して、この仕様で進めたいという内容を共有するのですが、そこで開発側の視点とサポート側が持っているユーザーさん視点の食い違いが発生したんですよね。意見のすり合わせをして、一度完成したものを見直し、作り直すというのを何度も繰り返しました。このあたりが苦労したところですね。
──私もこの共有会に同席していましたが、結構長丁場になりましたもんね。
当初は30分ぐらいを予定したんですけど、2時間ぐらいやってたような気がします(笑)
──今回、今までに増してサポートチームの意見を取り入れている印象でしたが、何か意図していたことはありますか?
原さんから、「サポートチームの意見をしっかり聞いた方がいいよ」とアドバイスをいただいたのがきっかけですね。実際に意見を聞いてみると、当初作成した内容とかなり違ったものができあがったので、あの時アドバイスいただけてすごくよかったなと思ってますね。
──このサポートチームとの共有会は、ユーザー目線を知る良いきっかけになりましたか?
そうですね。入社したての頃、少しですがサポート業務を経験しました。その頃に出会ったユーザーさんの問い合わせの内容とか、バージョンアップしたらこういう意見が出そうだなっていう当時の感覚を思い出しました。
──技術的に大変だった部分も聞かせてください!
出力周りの設定ですね。印刷をメインとしている機能ではないですが、印刷機能は根強いニーズがあるので力を入れました。
具体的には、Excelの仕様で、自動改ページと手動改ページと2種類あるんですけど、本当は手動だけで印刷したいのに、自動も勝手に食い込んできて、ページがぐちゃぐちゃになって出力されるみたいなのがあったり、、、Excelの仕様と向き合いながら、希望する人数ごとに出力できるようにする設定などは結構苦労しましたね(汗)
──Cells給与らしい!Excelならではの苦労エピソードですね。そのほか、原さんから何かアドバイスはされてましたか?
開発、サポート、ユーザーさんの視点はそれぞれ違うので、栗本くんはどこに焦点を合わせるのかなっていうのは、細かく口を出しすぎないようにしながら、見守っていました(笑)
自分の視点がサポートチームやユーザーさんとそのままフィットするのが、一番ストレスはないと思うんですよね。でも、自分の視点と乖離があった場合に、どちらに寄せるかっていうのも、結構面白い部分だと思ってて。こういう調整は栗本くん今回初めてだったから、苦労しただろうなと…。栗本くん、本当にお疲れ様でした!
終了後は続々と質問の手があがり、活発に意見交換していました。
画面に隠されたメッセージ?時代に合わせたデータ活用
──せっかくの機会なので、活用方法やこだわりポイントなど、お2人から教えてください!
Cells給与はもともと、紙ベースでの顧問先とのやり取りを意識した設計になっているので、印刷ももちろんですが、ExcelやPDFなどのデータで納品し、顧問先にも活用してほしいという気持ちがありますね。
これに付随して、帳票を出力する際の形式を選択する箇所ですが、あえて「xlsx・PDF・印刷・・・」という順番にしています。これまでだと「印刷」がメインで、「PDF」にする場合はチェックを入れて出力する形式だったのを、少し変えてみたんです。
──ソフトからの隠されたメッセージですね。しかし、まだまだ印刷して渡したいというニーズは根強いですよね。栗本さんはそのあたりもしっかり拾って苦労されながらも形にされていました。
そうですね。印刷をメインとする機能ではないという話はありましたが、僕個人としては、印刷の設定が結構苦労したところではあるので(笑)苦労した部分がちゃんと動いているところを見てほしいですね。
今まで制限があった「支給控除一覧表」。今回の新機能で自由度がかなり高くなりました。最初は慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、カスタマイズして希望の形で帳票を作っていただきたいなと思います。
今後のバージョンアップ構想
──今回は「支給控除一覧表」「合計一覧表」で対応しましたが、今後帳票の種類が増えていく展望はありますか?
使用頻度的に考えると、振込依頼書や全銀協フォーマットかなと。原さんはどうですか?
そうですね、今回、帳票作成機能をリリースしましたが、これで完成ではなくてやっとスタート時点だと思っています。今回は支給控除一覧と合計支給控除の2帳票ですが、他の出力帳票はもちろん、チェック機能もこの処理ファイル1つで確認できるようにしていきたいと思っています。
──社労士事務所だけでなく、データ納品後の顧問先側での活用も促せますね。
帳票ファイル作成の他、今後のCells給与の展望もあれば聞かせてください。
税額表や保険料などの手動で変更している部分を、自動変更に変えていきたい。まずは税額表から着手しているところです。
あとは、例えば月変とか該当する月と実際に反映する月に期間がある場合、反映月を覚えておく必要があると思います。今のCells給与は自動で適用する機能はないのでそのような給与計算ミスを減らす機能も提供していきたいと思っています。
今は皆さん、事業所ファイルトップ画面のメモ欄に「〇〇さん何月変」など、忘れないように覚書を残している方も多いとサポートチームからよく聞いているので…。
──皆さんにお届けできる日が来ることを楽しみにしています!
まとめ
今回のインタビューで印象的だったのは、目の前の機能を完成させることだけでなく、その先の『Cells給与』を見据えるお2人の姿勢でした。
次の世代に思い切って開発を任せ、細かく口を出しすぎず、その成長を見守る原さん。
一方で、初めての経験に試行錯誤しながら、サポートチームの声にも耳を傾け、ユーザー目線をひとつひとつ吸収していく栗本さん。
立場も経験も異なる2人ですが、共通していたのは「もっと使いやすい『Cells給与』にしていきたい」という思いです。
そして、お2人にとって今回のバージョンアップは、決してゴールではなく、まだまだスタート地点。
それぞれの強みを活かしながら、『Cells給与』をこれからどのように進化させていくのか。今後のバージョンアップにもぜひご期待ください!
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