最低賃金改定を、人件費相談のきっかけに
開発者に聞く『最適給与クラウド』活用法
- 公開日


毎年訪れる最低賃金の改定。
顧問先から「うちの社員、最低賃金を下回っている人はいない?」と聞かれたとき、
「Aさんの月給を○円上げれば大丈夫です」
と答えて終わりになっていないでしょうか。
もちろん、最低賃金を満たしているか確認することは重要です。
一方で、経営者が知りたいのは、
「対象者全員の給与を見直すと、会社全体ではどのくらい人件費が増えるのか」
というところまでかもしれません。
最低賃金への対応を、単なる「法令対応」で終わらせず、今後の昇給や人件費について顧問先と話すきっかけにする。
今回は、そんな場面で活用できる『最適給与クラウド』の活用法を、開発チームの声とともにご紹介します。
顧問先への提案前に、まずは最低賃金をチェック
1.最低賃金を下回りそうな従業員を洗い出す
まず確認したいのが、顧問先の従業員のなかに最低賃金を下回る方がいないかどうかです。
時給制であれば比較的確認しやすいものの、月給制の場合は、月額給与を時給額に換算する必要があります。さらに、最低賃金額は都道府県ごとに異なり、所定労働時間も従業員によって異なります。
複数の顧問先・従業員を一人ずつ確認するとなると、なかなか手間のかかる作業です。
そこで活用できるのが、『最適給与クラウド』の「最低賃金チェッカー」です。
従業員の都道府県・月額給与・月所定労働時間等のCSVデータを用意すれば、
- 誰が最低賃金を下回っているのか
- 最低賃金をクリアするためにはいくら昇給する必要があるのか
がひと目でわかります。
2.「いくら上げるか」だけでなく、会社負担まで試算する
最低賃金を下回る従業員が確認できたら、次は「最低賃金と会社負担分」で試算します。
この機能では、最低賃金を満たすために必要な月額給与だけでなく、給与を引き上げたことで増える社会保険料・労働保険料などの会社負担額まで確認できます。
試算結果はCSV・PDFで出力できるため、そのまま顧問先への説明資料として活用することも可能です。
ポイントになるのが、「Aさんをいくら昇給すれば最低賃金を満たすか」だけで終わらせないことです。
たとえば、最低賃金改定によってAさん・Bさん・Cさんの3名が対象になるとします。
一人ひとりの必要な昇給額を伝えるだけでなく、対象者全体について試算することで、
「今回の最低賃金改定に対応すると、会社全体ではどの程度人件費負担が増えるのか」
という視点まで含めて顧問先と話すことができます。
最低賃金への対応を入口に、給与だけでなく会社負担を含めた「人件費」の話へ広げられるのが、この機能の活用ポイントです。
顧問先へのトーク例
「ことしの最低賃金は、愛知県では55円アップの1,195円となります。
該当する方は、Aさん・Bさん・Cさんの3名です。
最低賃金をクリアするために必要な昇給額と、昇給した場合に増える会社負担額の試算表をご用意しましたので、お目通しください。
なお、10月1日前までに(9月30日までに)、賃上げを実施なさった場合、業務改善助成金のご申請が可能です。
たとえば、50円アップコースの場合、最大〇万円分の助成金を支給申請可能です。
申請をご検討になる場合は、一旦、8月中にお考えをお聞かせ願えますか?」
開発チームに聞く!
一歩すすんだ活用ポイント&開発秘話
最低賃金対応を「今年だけの話」で終わらせない
「最低賃金と会社負担分」は、実務のどのような場面で活用してほしいですか?
単に「最低賃金を下回っているから、時給を○円上げましょう」とお伝えするだけではなく、会社全体の人件費がどのくらい増えるのかまで簡潔に示せるところが大きなポイントです。
対象者をまとめて試算し、PDFなどの帳票として提示できるので、
「この金額なら対応できそう」
「来年も同じように最低賃金が上がるなら、この人も対象になるかもしれない」
「来年度の人件費予算にも組み込んでおこう」
といった具体的な話につなげやすくなります。
社労士の先生が、経営者の方と賃金や人件費について一歩踏み込んだ話をするための材料として使っていただければと思います。
政府も最低賃金1,500円を目標として掲げています。
最低賃金の引上げが今後も続く可能性を考えると、今年度の対応だけではなく、ぜひ数年先まで見据えて話していただきたいですね。
試算結果はCSVでダウンロード可能なので、たとえば「同じペースで引き上げされるなら、〇年後には最低賃金を割ってしまうかも」といった予想・分析にも活用可能。
最低賃金だけでなく「市場の給与水準」も見る
最低賃金のチェック機能と、『最適給与クラウド』内のほかの機能を組み合わせるなら、どのような使い方がおすすめですか?
まずおすすめしたいのが、「賃金プロット」との組み合わせです。
最低賃金は、あくまで法律上の最低ラインです。
一方で、人材の採用や定着まで考えるのであれば、地域や業界における給与水準も意識する必要があります。
「賃金プロット」では、統計データをもとに地域・業界の給与水準と顧問先の給与水準を比較できます。
最低賃金を満たしているかだけを見るのではなく、
「法律上は問題ない。でも、採用や定着を考えると、この給与水準でよいのだろうか?」
というところまで話を広げていただけます。
たとえば、
という流れです。
最低賃金改定をきっかけに、「今年いくら上げるか」から「これからどのような賃金水準を目指すか」へ話を広げるイメージですね。
さらに、顧問先から「Aさんの給料を〇円くらいあげたら、会社負担はいくらになる?」と言われたときには、「給与逆算」や「給与複数パターン」もあわせて活用いただけます。
手取りまたは支給額を指定して、給与を試算する機能です。
- ○円以上の手取りとするには給与額がいくらか
- 給与額が○円なら手取りはいくらか
といった疑問を瞬時に試算。同じ画面で、市場相場とのグラフ比較も可能です。
例えば、18万円をベースに、刻み値を「5,000円」と設定すると、18万円を中央値として、5,000円ずつ増減した11パターンを一瞬でまとめて計算します。
最低賃金の確認から始まり、給与額・手取り・会社負担・市場相場まで、一連の流れで検討できるのが『最適給与クラウド』のいいところです。
開発秘話|複雑な計算を、できる限りシンプルに
「最低賃金と会社負担分」機能を追加した背景について教えてください。
主なユーザーである社労士の先生方は、社会保険の専門家です。
そこで、給与だけではなく、社会保険料なども含めた「人件費全体の増加額」を簡単に提示できれば、顧問先への提案により活用していただけるのではないかと考えました。
開発するうえで、特にこだわったところはありますか?
一番意識したのは、入力項目をできるだけ絞り、誰でも簡単に計算できるようにすることです。
『最適給与クラウド』に登録されている社会保険料率などを活用することで、最低限の入力で計算が完結するよう設計しています。
また、誤った形式の文字や極端な数値が入力された場合でも、システムが止まらず操作を続けられるよう配慮しました。
最後に、最適給与クラウドユーザーの皆様へのメッセージをお願いします。
複雑で面倒な計算を効率化し、そのまま提案に使える帳票をスピーディに出せる「お役立ちツール」として、今後も様々な機能をアップデートしていきます。
単に「答えを一つ出す計算ツール」としてだけでなく、社労士の先生方が訪問先で経営者の方と賃金や経営について話し合う「会話のきっかけ・トークのネタ」としてぜひご活用いただきたいです!
最適給与クラウドについて
「最低賃金と会社負担分」をはじめ、最適給与クラウドでは、顧問先への給与提案やシミュレーションに活用できるさまざまな機能をご用意しています。
最適給与クラウドにエントリーする【期間限定】初年度年間利用料5,500円OFFキャンペーン
現在、新機能「最低賃金と会社負担分」のリリースを記念して、最適給与クラウドの初年度年間利用料が5,500円(税込)OFFになる期間限定キャンペーンを実施しています。
所定のクーポンコードを利用して有料版へ新規にお申し込み・決済いただくと、初年度支払総額は通常44,000円(税込)のところ、38,500円(税込)となります。
詳しい対象条件や申込方法は、キャンペーンページをご確認ください。