株式会社セルズ

トピックス

この記事のキーワード

月変の漏れを防ぎたい

公開日
最終更新日

月変漏れを“ゼロ”にするために必要なこと

「これ、月変の対象だったのに……提出が漏れていた!」
そんなヒヤリとする場面、経験ありませんか?

月額変更届の漏れは、従業員の保険料額に直接影響し、場合によっては顧問先からの信頼にも関わる重要なミス。
ですが現実には、毎月の給与変動や固定的賃金の見直しをすべて人の目で拾い上げるのは非常に大変
「忙しくてチェックしそびれた」「対象かどうかの判断がつかなかった」……そんな声も少なくありません。

では、どうすれば月変漏れを防げるのか?
その答えは、“月変チェックを業務習慣として定着させる”ことにあります。

ポイントは、

  • 提出が必要かどうかを定期的にチェックする体制
  • 判断の軸をブレさせないルール化
  • そしてなにより、チェックを継続できる仕組み

そのために、セルズの各プロダクトでは、多角的な“月変チェック機能”を用意しています。
人の目だけに頼らず、事務所のスタイルや業務フローにマッチした方法で、ミスの芽を早めに摘み取ることができます。

この記事では、「台帳」「Cells給与」「FORROU」それぞれで実現できる月変チェックの工夫と活用法をご紹介します。

台帳でできる月変チェック──“定期チェック”が自然と習慣に

台帳には、月変漏れを防ぐための複数のチェック機能が標準で備わっています。
特に、“定期的に確認する仕組み”を事務所に根付かせたい方にとって、心強い味方です。

1. 全顧問先を対象に月変チェック

起動画面から、指定した年月に月額変更の可能性があるデータを自動抽出
全事業所を横断して検索できるため、月に1回のルーティンとして「今月の月変対象者はいないか?」をチェックする体制を作りやすくなっています。

また、登録済みの標準報酬等級と3か月平均の等級に大きなズレがあるケースもピックアップ。
たとえば「残業が急増した」「歩合給が大きく増えた」など、見逃しがちな変動にも気づける仕組みです。

詳しくはこちら → 全事業所一括チェックの使い方(PDF)

2. 特定の事業所を開いて月変チェック

特定の顧問先に対してチェックを行いたい場合は、その事業所の給与データから直接チェックが可能。
画面上には総支給額が月別に一覧表示され、変動を視覚的に確認しやすくなっています。

さらに、該当者を見つけたらそのまま月額変更届の作成画面へとシームレスに移動可能。
チェックから届出処理までがひとつの画面で完結するのも、業務効率の面で大きなメリットです。

詳しくはこちら → 事業所単位でのチェック方法

3. 給与データを取り込んで月変チェック

台帳は給与計算機能を搭載していませんが、CSV形式での給与データ取り込み(賃金ファイル)によって、月変チェック機能を最大限に活用できます。

賃金ファイルには、

  • 固定手当か変動手当かの区分設定
  • 支払い基礎日数の記録

といった詳細情報も反映できるため、より正確かつ柔軟な月変チェックが可能になります。

給与ソフトとの連携で、チェックの精度とスピードを両立させる方法として非常に有効です。

詳しくはこちら → 賃金ファイルの使い方

Cells給与での月変チェック──給与受託業務における“漏れ防止のひと工夫”

Cells給与は、社労士が給与計算を受託している顧問先向けの給与計算サービスです。
そのため、給与を受託していない顧問先に対しては月変チェックを行うことはできません。

しかし、給与受託を行っている事業所については、勤怠データを登録し計算を実行することで、
過去の給与データをもとにした“月変の可能性チェック”が可能です。

  • 「今月の計算結果で固定的賃金の変動があったか?」
  • 「3か月間の変動パターンに月変の兆候がないか?」

といった点を、システムが自動で確認・リスト化してくれます。

月次で給与計算と一緒にこのチェックを行う習慣を作っておけば、
“過去の月変漏れ”にも1ヶ月以内に気づける体制を整えることができます。

詳しくはこちら → 月変対象者を確認する方法

まとめ 月変チェックの核心──「固定的賃金とは何か?」の深い問い

月変チェックの難しさの本質は、固定的賃金(固定手当)であるか否かの判断にあります。
たとえば、「皆勤手当」や「役職手当」は原則固定的な賃金とされますが、
場合によっては月ごとに支給されなかったり、金額が変動することも。

つまり、“固定手当でも変動する可能性がある”という現実が、月変チェックの精度を難しくしているのです。

セルズでは、システム上での自動判定ロジックを常に改善し続けています。
多くのケースではシステムが正確に判断できますが、
100%を目指すならば、人の目と判断の補助が不可欠です。

セルズは「月変漏れ0」を目指す“終わりなき旅”を続けています

私たちセルズは、「月変漏れ0」の実現をゴールとして掲げてきました。
ですがそれは、単なる機能開発にとどまらない、終わりなき旅だと考えています。

  • システムでどこまで正確に抽出できるか
  • ユーザーの判断をどれだけサポートできるか
  • 習慣化しやすい業務フローをどう提供できるか

──この問いに、毎月の月変チェックを通じて向き合い続けています。

セルズの月変チェック機能は、今ある業務に“確実さ”と“安心”を届けるための道具
ぜひ、貴事務所のスタイルに合わせて取り入れていただけたら幸いです。

こちらもおすすめ

セルズの製品に関するお問い合わせ、
イベントなどお気軽にお問い合わせください