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台帳とFORROUの違いを知りたい

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あなたの事務所にフィットするのはどっち?セルズの『台帳』と『FORROU』を徹底比較!

「セルズの『台帳』と『FORROU』、どちらを導入するべきか迷っています」── 社労士の皆さんから、私たちがよくいただくご相談のひとつです。
確かに、どちらの製品も社労士業務をしっかり支えるサービス。しかし、実はこの2つ、得意分野や設計思想がまったく異なります。その理由は、開発された“時代背景”にあります。
「台帳」は、一人1台パソコンを持つのが珍しく、手書きでの業務が当たり前だった2000年に誕生しました。当初は役所の用紙に印字するところから始まり、その後、電子申請対応やさまざまな機能を“つけ足し”ながら今のかたちに進化してきた、いわば“万能な相棒”的な存在です。

一方、「FORROU」は、電子申請が業務のスタンダードになりつつあった2020年に開発がスタート。はじめからクラウド前提で設計され、社労士事務所・顧問先・従業員がデータを共有し、給与計算から届出までを一気通貫で処理できる、現代的な働き方にフィットしたサービスです。
たとえば、毎日事務所に出社して、決まった環境で集中して業務を行うスタイルなら、オンプレ型で安定感のある「台帳」が向いています。一方で、外出先で顧問先の情報を確認したり、顧問先とデータ共有しながらスピーディに処理を進めたいなら、「FORROU」の柔軟性が活きてきます。

「電子申請が当たり前」という事務所にはFORROUがぴったりですが、「たまには用紙で届出も必要」と感じるなら台帳の選択肢が光ります。
離職票=緑の複写用紙が思い浮かぶ方には台帳がしっくりくるかもしれませんし、紙の届出にあまり馴染みのない方にはFORROUのワークフローが心強いはずです。

さらに、開業間もなく、初期費用はなるべく抑えたいという方には、従業員数に応じた課金で始められるFORROUが、スモールスタートにぴったりです。
大切なのは、「どちらが高機能か」ではなく、「あなたの事務所の仕事の進め方にどちらが合うか」。そんな視点で『台帳』と『FORROU』の違いをわかりやすく解説していきます。

まずはざっくり比較

台帳とFORROU、それぞれの特徴を細かく知る前に、まずは大まかな違いを整理してみました。
「オンプレとクラウドの違い」「電子申請の考え方」「給与計算の有無」など、業務スタイルに直結するポイントを中心に比較しています。

特徴

台帳

FORROU

提供形態

オンプレミス(自社PC)

クラウド(Webブラウザ)

電子申請

○(用紙提出も併用可)

○(電子申請専用)

給与計算対応

○(給与計算と一体型)

UI/UX

帳票ベースで実務に近い画面

グラフや数値中心のわかりやすい画面

利用対象者

社労士事務所内で完結

顧問先・従業員とデータ共有可能

操作環境

Excel環境が必要

ブラウザのみでOK

初期費用

あり(18万円)

なし(従業員課金)

月額/保守費用

年間保守 8万円

従業員1名あたり月額50円

運用スタイル

安定重視、紙申請にも対応

柔軟・スピード重視、ペーパーレス前提

想定する働き方

事務所常駐型

外出・クラウド連携型

台帳が合うのはこんな事務所

「うちの事務所の業務、全部この1本で回ってます」── そんな声が多く寄せられるのが『台帳』です。

台帳は、社労士事務所で日常的に行われる手続き業務のほとんどをカバーしているオンプレ型ソフトです。電子申請にも対応しつつ、いまだ現場で根強い「用紙での届出」にも柔軟に対応。安心して日々の業務に取り組める“堅実なパートナー”のような存在です。

システムを起動すると、顧問先の一覧が表示され、ダブルクリックで対象の顧問先へアクセス。従業員情報や給与情報を管理しながら、取得届、月変、年更などの処理を進められます。操作導線がシンプルなため、パートスタッフでもすぐに慣れやすく、複数人で分担しながら効率的に業務を進めたい事務所にも適しています。
さらに、傷病手当金、労災、36協定、1年変形カレンダーといった専門性の高い処理にも対応。書類送付や顧問先管理資料の出力、年齢・標準報酬での横断検索など、「気が利く」機能も多数揃っています。
顧問先訪問時には、残業時間や有給取得状況、年間の給与比較などをまとめた帳票が“ちょっとした話題作り”にも一役。数字で示すことで、顧問先との信頼関係構築にもつながります。
唯一、給与計算機能は非搭載ですが、同じセルズ製品である「Cells給与」と連動させれば、給与結果やマスターデータをシームレスに共有可能。すでに別の給与ソフトを使っている事務所や、給与業務を分けて管理したい方にも適した構成です。

「事務所で腰を据えて、着実に業務をこなしたい」「紙も電子も使い分けながら柔軟に対応したい」── そんな社労士事務所には、『台帳』が頼もしい選択肢となるはずです。

FORROUが合うのはこんな事務所

FORROUの魅力は、なんといっても「給与計算と手続き業務が一体化していること」。

社労士の業務の多くは“賃金”と密接な関係があり、給与計算データがそのまま手続き業務にも活かされるというのは、まさに理にかなった設計です。
たとえば、賞与支払届や月額変更届は、給与確定のタイミングで自動的に電子申請データを作成可能。年度更新についても、3月の給与が確定すれば、賃金集計表と労働保険料の計算が自動で行われ、そのまま電子申請へ進めます。

作業は数クリックで完了。今まで別々のソフトで処理していた作業が、同じデータの中で完結することで、ミスも減り、業務スピードがぐっと上がります。
また、FORROUはクラウドサービスならではの連携性も強み。顧問先に専用ページを提供でき、入社連絡を顧問先側から入力してもらえば、マスターデータ登録と同時に取得届の電子申請データが自動作成されます。申請画面を開く必要すらありません。

給与計算では、Web明細が標準装備。明細の備考欄には、社会保険料のお知らせや就業規則の変更案内なども自由に記載可能です。単なる計算代行ではなく、「社労士ならではの付加価値ある給与計算サービス」が提供できます。

そしてFORROU最大の特長とも言えるのが「労務ダッシュボード」。
平均給与や離職率、未加入の該当者、有給取得状況、残業時間の多い従業員などがグラフで一目瞭然。顧問先への訪問時、ただの連絡事項ではなく「気づき」に基づく具体的な話題提供ができるようになります。
「最近、〇〇さん残業多いようですが、何か業務が集中していますか?」「今年、離職率が高めですね。何か社内で変化がありましたか?」──そんな会話が自然に生まれ、社労士としての価値を“伝わる形”で示せるのもFORROUの魅力です。

「電子申請が基本」「顧問先とデータをやりとりするのではなくデータを共有したい」「手続き業務の効率化を目指したい」──そんな志向の社労士事務所には、FORROUがぴったりです。

導入時によくある“勘違い”【Q&A形式】

導入前の社労士事務所からよくいただくご質問・誤解をQ&Aでご紹介します。

Q1. 台帳って外出先からは使えないんですよね?
A1. いいえ、使えます。

 VPN(仮想プライベートネットワーク)を設定すれば、外出先からでも台帳を操作可能です。
さらに、台帳は外付けハードディスクにもインストールできるため、常時PCを起動させる必要もありません。

Q2. クラウドってなんとなく不安なんですが、大丈夫ですか?
A2. セキュリティ面でもFORROUは安心です

FORROUはMicrosoft Azureという信頼性の高いクラウド環境で動作しており、万全のバックアップ体制を整えています。セキュリティ体制は第三者評価機関「ASPIC」でも一部公開されていますので、顧問先からの質問にも安心して答えられます。

Q3. 台帳は顧問先との入退社連絡がしづらいのでは?
A3. 顧問先専用ページを使えば、スムーズなやりとりが可能です。

台帳ユーザー向けに、入退社情報をやりとりする専用のWebページをご用意しています。
顧問先から送られた情報は、台帳に取り込んでマスターデータとして活用できます。

Q4. 知り合いにセルズは「台帳がいい」と聞いたので、とりあえず台帳で考えてます。
A4. 実際にはFORROUの方が合うケースもあります。

台帳は全国4,500超の社労士事務所に選ばれている人気サービスですが、業務スタイルや事務所の規模によっては、FORROUの方がフィットすることも。特に開業初期で顧問先が少ない場合は、従量課金制のFORROUが経済的です。

Q5. FORROUって帳票が少なくて業務が回らないんじゃ…?
A5. 台帳より対応帳票は少ないですが、今後順次対応予定です。

FORROUは2023年リリースの新サービス。対応帳票は優先度の高いものから順次追加しており、今後も拡大していきます。
現時点で未対応の帳票(傷病手当金・労災・36協定など)は、PDF入力やe-Gov直接入力で対応をお願いしています。

Q6. FORROUって、顧問先従業員からも直接情報が送れるんですよね?
A6. 現在は、顧問先の担当者とのやりとりに対応しています。

従業員本人が直接情報を入力する機能は、今後の開発予定にはありますが、現時点では未対応です。

Q7. FORROUと台帳ってデータ連動してるんでしょ?
A7. 直接の連動はありません。

ただし、FORROUのデータをCSV出力し、台帳側で取り込むことで“間接的な連携”は可能です。上手に使い分けることで、効率的に業務を回すこともできます。

迷ったらセルズが相談にのります!

「ホームページやパンフレットを見たけど、正直、台帳とFORROUの違いがよくわからなくて…」
「今のうちの業務体制に一番合うのはどっち?」

こんな疑問や不安を抱えている方、どうぞご安心ください。セルズでは、製品に詳しい専任スタッフが、事務所の状況や業務フローを丁寧にヒアリングした上で、最適な製品選びをサポートしています。
「今後の事業展開を考えるとクラウドがいい?」「まだ紙での届出も多いから台帳の方が安心?」など、ちょっとした疑問からでも構いません。無理な営業は一切ありませんので、お気軽にご相談ください。
あなたの理想の働き方に寄り添うパートナーとして、セルズが一緒に考えます。

まとめ:あなたの業務スタイルに“ちょうどいい”を選びましょう

社労士事務所の業務は、事務所の規模やスタイル、そして理想の働き方によって十人十色。
だからこそ、「みんなが使っているから」ではなく、「うちに合っているから」という理由でツールを選ぶことが大切です。

『台帳』と『FORROU』は、どちらも社労士の業務を支えるために作られたセルズの製品。
でも、得意なことも、目指している方向も、それぞれに“らしさ”があります。
あなたの事務所にとって最適な選択肢は、どちらでしょうか?

「ちょっと気になる」「詳しく聞いてみたい」と思ったら、ぜひ一度セルズまでご相談ください。
あなたの「ちょうどいい」を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。



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