
1年の中で、労働保険の年度更新は社労士にとって大きな山場です。
クライアントの数だけ、賃金データを回収したり、それを登録したり、チェックしたり…
実際に年度更新の集計に入る前からやることがいっぱい。
しかし、作業の負担は大きくとも、あらためてクライアントのデータとじっくり向き合う良い機会でもあります。
雇用保険未加入者で賃金の高い人をチェック!
一般的に雇用保険未加入者は、通常の労働者より労働時間が短く、賃金も低い人です。
それゆえ、雇用保険未加入者で賃金の高い人は雇用保険加入漏れのおそれがあり、確認が必要です。
「個人別賃金集計表」で、臨時労働者(一般的な登録の場合、労保区分:3 雇保区分:0)で登録されているデータを表示すれば、雇用保険未加入者で賃金が高い人を簡単にチェックできます。
賃金額を目視し、雇用保険取得の手続き漏れがないことを確認しましょう!
「個人別賃金集計表」の活用法
- 事業所ファイルの「全ての処理ファイル」から雇用・労働保険グループの「年度更新」を開きます。
- 処理ファイル「年度更新」の「個別」をクリックし、算定基礎賃金を集計します。
- 「集計」を選択し、開かれたフォーム内のリストから集計する労働保険番号を指定し、「読込」をクリックします。
- 画面上部の「個人別集計」をクリックし、個人別集計表フォームで「実行」します。
- 「並替」をクリックし、「雇保区分」と「昇順」を選択して、データを並び替えます。
- 表示されたデータの「労保区分:3、雇保区分0」に該当するデータの賃金を確認します。
(※個別の場合を記載しています。算定基礎賃金集計の方法につきましては、年度更新マニュアルをご確認ください。)