【平成30年から厚年料率変更なし】保険料のお知らせ方法は2通り

【平成30年から厚年料率変更なし】保険料のお知らせ方法は2通り

厚年料率引上げ終了で保険料通知は従来と変わる?

算定基礎届の提出が終わりましたね。
この後に、等級の変更と保険料お知らせが控えています。

平成29年をもって厚生年金料率の引き上げは終了したので、今年から厚生年金料率変更がありません。

昨年の算定までは厚生年金料率が変更になっていたのでお知らせ対象は全員だったのですが、
今年の算定後は等級が変更になった方だけが保険料変更になります。

「保険料のお知らせはどのように出力しようか・・・」

と悩んでしまいそうですが、「台帳」では、2通りの方法で顧問先へ案内ができます。

 

通知対象は「全員」or「社会保険料変更の人のみ」

では、保険料通知の作成方法を確認していきましょう。

※予め、 「台帳」で等級の変更を行います。

その1:全員の社会保険料を確認し、お知らせを出したい場合

1.「保険料通知」を開きます。

2.「条件入力」をクリックします。

3.変更区分は「A」を選択、保険年齢判定基準は「平成30年9月」とします。

4.「すべて選択」を選択し、「計算」をクリックします。

 

その2:社会保険料変更の人だけ確認し、お知らせを出したい場合

※本処理は、台帳V10.00.00以上の状態で行うことができます。
「算定による標準報酬変更の方のみ抽出」が可能になります。

1.「保険料通知」を開きます。

2.「条件入力」をクリックします。

3.変更区分は「A」を選択、保険年齢判定基準は「平成30年9月」とします。

4.「算定等級変更被保険者」を選択し、「計算」をクリックします。

保険料が上がったのか下がったのかチェック!

保険料の計算が終わったら、以前と比べて保険料が上がったのか、下がったのかを確認しましょう。
比較通知書で増減を↑↓表示して印刷しておくと、わかりやすいです。

上記の他に、「合計表」は会社負担の増減を明らかにするのに役立ちます。「個人通知書」は個人向けのお知らせに使用します。

 

通知対象は「保険料が変わった人」だけで良い?

ここまでで、2通りの保険料お知らせ方法を確認してきました。

「保険料は変わった人だけ抽出すれば足りるのでは?」
「変わったところだけ給与担当者が確認できれば良いのではないか」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

皆さん、「全員」を対象に保険料を計算し、顧問先にお知らせしましょう。それは、以下のような理由があります。

ーー給与計算を受託していない会社へ、保険料を伝えるため

ーー保険料が全体でどれくらいになっているのか、会社負担を明らかにするため

さらに、保険料が増えている場合、
「10月から社会保険料が○○○円増えます。10月から1年間決定した保険料でいきます。保険料が増えている理由は〇〇で・・・(4〜6月の残業が増えているなら変形労働時間制を採用するのか、人が増えているなら就業規則を整備するのか)」
など、社労士としての提案に繋がっていきます。

この時期は、保険料や賃金台帳などから顧問先の変化をしっかり捉えてアドバイスをしましょう!!

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