e-Gov電子申請サイトのログイン方法及びアカウントの作成について(2020年11月24日~)

2020年11月24日からe-Govサイトがリニューアルされました。
本記事では電子申請をされる「台帳」ユーザー様向けに「新e-Govのログイン方法とアカウントの作成」について解説しております。
「台帳」では電子申請できない申請もあるため、「台帳」を用いた電子申請と、リニューアル後のe-Govを用いた電子申請を併用してご活用いただきたいです。
以下の場合にお役立ていただけます。

  • 現在「台帳」を用いた電子申請では対応していない申請(育児支援申請、36協定等)を行うとき
  • 上記の手続きについて、過去の申請履歴や公文書を確認するとき

2021年4月追記:
2021年3月31日にe-Govサイトにて「e-Gov初心者ガイド」が公開されています。
本記事をご確認いただき、ご不明な点が残りましたらこちらもご確認いただけますと幸いです。
◆e-Govを初めてお使いの方へ

ログインアカウントについて

リニューアル後のe-Govでは電子申請の前に、あらかじめ申請を行う「アカウント」へのログインが必須となります。2020年11月現在、ログイン可能な「アカウント」は以下になります。

  • 「e-Govアカウント」
  • 「GビズIDアカウント」
  • 「Microsoftアカウント」

上記の内、本記事では「e-Govアカウント」の作成とログイン方法を解説しております。
この「e-Govアカウント」は以前の「パーソナライズID」と異なるものであり、これまでは無かったアカウントです。そのため、2020年11月24日以降は新規の作成が必要です。(社労士事務所連絡先情報等の再設定も必要になります。)

<補足:既にGビズIDをお持ちの方や、今後GビズIDを取得する方へ>
「GビズID」で登録するメールアドレスは、「e-Govアカウント」で登録されているメールアドレスと同一であることが望ましいです。
ログインアカウント種別変更は、「e-Govアカウント」から「GビズIDアカウント」への変更のみ可能です。この場合、アカウントに紐づく申請履歴や公文書は引き継がれます。しかし、「e-Govアカウント」で登録されているメールアドレスと、「GビズID」で登録されているメールアドレスが同一のものでない限り引継ぎが出来ないようです。

ログイン方法とアカウントの作成

e-Govポータルサイト>e-Gov電子申請サイト>利用準備に記載されている順番で利用準備を行い、ログインをします。(下図)

①アカウントの準備

利用準備ページにあります「e-Govアカウントを登録」をクリックすると、メールアドレスを登録するページに移ります。

ここで登録するアドレスを、「台帳」で登録されているアドレス(=e-Gov申請者情報に登録されているアドレス)と同一のもので設定を行う場合、そちらのアドレスを確認する方法は以下の通りです。

台帳MENU>事務所情報他>事務所情報>e-Gov電子申請関連タブ>申請者情報>連絡先に関する情報タブ内(下図)

入力したアドレス宛に届くメールから本登録(パスワードの設定)を進めていくと、下図のように「2要素認証設定」を求められます。こちらはセキュリティ上の仕組みです。同じアカウントに対して、別のパソコンもしくはブラウザからログインを行う場合などに求められます。2要素認証を行わない場合はスキップをクリックし、「秘密の質問と回答」を設定してください。

②ブラウザの設定

次にポップアップブロックの解除等を行います。リニューアル前にお済みの方には不要な操作です。

使用されるブラウザ(Google ChromeやInternet Explorer等)によって設定方法が異なります。詳しくは利用準備ページの「設定手順を確認」にてそれぞれご確認下さい。

③アプリケーションのインストール

次に「e-Gov電子申請アプリケーション」をインストールします。こちらはリニューアル前にあったアプリケーションとは異なるものになりますので、11月24日以降は必ずインストールしなければなりません。また、リニューアル後も一度アップデートが有り、再度のダウンロードが必要になりました。

Windows版とMacOS版がございます。詳しくは利用準備ページの「インストール手順を確認」にてご確認下さい。

④ログイン

上記の利用準備が終わりましたらログインをします。ログインページに移りますと下図のような画面が表示されます。「eGovClient(アプリケーション)を開く」をクリックします。

「e-Govアカウント」を用いる場合は①アカウントの準備 で登録したアドレスとパスワードを用いてログインをします。

ログイン成功後のマイページトップは下記になります。

⑤過去の申請を紐付けする

今回作成しましたアカウントに、過去の申請の状況・公文書を紐付けることができます。「到達番号」もしくは「パーソナライズID」が必要です。「パーソナライズID」で紐付けを行うと、同一のIDで管理されていた手続きが一括で同期されます。また、一度「e-Govアカウント」に紐付けを行った申請届出案件を別の「e-Govアカウント」に紐付け直すことは出来ません。そのため、「パーソナライズID」や「e-Govアカウント」が複数ある場合は、紐付けを行うアカウントの選定にご注意ください。

ログイン後のマイページトップの下の方に該当箇所がございます。(下図)

パーソナライズIDとパスワードを入力し、「登録」を押します。

紐付けに成功しますと「過去の申請届出案件を登録しました」と表示されます。

「申請案件一覧」にて、リニューアル以前の申請が紐付けされたかどうかを確認することが出来ます。

上記の方法でお試しいただいても紐付けができなかった場合は、お手数ですがe-Govお問い合わせフォームへご連絡下さい。

「新e-Govのログイン方法とアカウントの作成」については以上になります。

電子申請方法解説動画

弊社ホームページにて、新e-Govでの電子申請方法等をユーザー様向けに解説しております。
以下をクリックし、ご確認ください。
【育児支援申請】【特別加入申請】【36協定】

また厚労省ホームページでも一部届出について、新e-Govでの申請マニュアルが公開されております。
厚労省ホームページはこちら

その他注意点

e-Govをご利用頂く上での注意点について、弊社で確認が取れたものを随時記入致します。

・現在、同じ「アカウント」への同時接続は1名のみです。社内のメンバーがログインをして電子申請の作成や公文書の管理を行っている間、他のメンバーはログインすることができないため、社内の連絡が必要です。
※アカウントを複数に分けると、手続状況を確認しなければいけないアカウントもその数だけ増えます。

・「一時保存して中断」された作成済の申請案件は、別のパソコンからは確認することが出来ません。

・手続状況のメール通知はマイページ内で別途設定が必要です。
⇒マイページトップ右上アカウント情報>利用者設定>メール通知設定>案件ステータス>受信する

・手続検索の名称検索では正式名称での検索が必要です。
⇒例:「36協定」→「時間外~」

・その他エラーの発生・修正状況につきましてはe-Govサイトのお知らせでご確認下さい。