先般、Windows10のUpdateに関連して、特定のネットワーク環境下で弊社システムを使用した場合、正常に動作しないことが判明いたしました。
本件について、本来であればMicrosoftの関連情報が公表された2017年9月に、影響する範囲を把握しご案内すべきところでした。弊社での把握が遅れ、該当環境のユーザー様に実際に影響が及んでからの急なお知らせとなりましたことをお詫びいたします。
Microsoft関連情報:
Windows 10 Fall Creators Update と Windows Server バージョン 1709 の既定では SMBv1 はインストールされません
Microsoftセキュリティ情報 SMBv1の脆弱性について
現象は保証外のデーターサーバー環境でWindows 10 April 2018 Update(バージョン1803)が適用されたパソコンで確認されていますが、今後もネットワークデータサーバーがSMBv2未満のままの環境下ではさまざまな影響が出ることが予想されます。
現在確認されている現象(2018.6.1時点)
台帳V9.00.29 社保新様式で被保険者選択フォームが閉じる事象について
今後、セルズソフトをデータサーバーに置いてネットワークで使用する場合、以下の動作環境が必要となります。
セルズソフト動作保証環境
データサーバー仕様:
SMBv2.02以上の規格で通信するネットワーク共有サーバー
※Windowsサーバーを親機としてネットワーク共有で利用する場合は影響がないため、問題ありません。
現在SMBv2未満のデータサーバーを利用している場合の対応
以下のいずれかの対処方法をお願いします。
NASの設定を、SMBv2.02以上に変更してください。
設定の確認やバージョンアップ方法はNASの各製造メーカーへご確認ください。
機種およびメーカーによっては、SMBv2.02以上への設定切替を提供していない場合がございます。その場合は、下記対処方法②でご対応ください
SMBv2.02以上のWindows共有に対応したNASへの交換
2018年7月13日時点において、2018年7月のWindows Updateを適用すれば解消することを確認しております。
上記対処方法のいずれもすぐに実行することが難しい場合は、Windows Updateを手動でダウンロードし、適用なさってください。
なお、この方法は一時的な対処方法になります。
SMBv2未満のサーバーは既にマイクロソフト社が動作保証していない規格であるため、台帳の一部機能が正常に動作しない現象(台帳V9.00.29 社保新様式で被保険者選択フォームが閉じる事象について)が2018年7月のWindows Updateで解消されたのは偶発的なものと考えられます。
今後のWindows Updateによって台帳の動作について再び問題が発生する可能性が十分にあり、もとよりセキュリティの脆弱性も報告されている古い規格ですので、どうぞお早めに上記対処方法のいずれかを実行なさってください。