平素より、Cellsソフトのご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社では、皆様によりご満足いただけるサービス提供と年末調整業務のデジタル化を目指し、
2021年2月に【年末調整業務のデジタル化 利用状況に関するアンケート】を実施いたしました。
今回のアンケートでは、計93名の方から回答をいただきました。
皆様からの大変貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございました。
アンケート集計結果をご報告させていただきます。
Q1:「Cells給与」で年末調整をしていますか?
A1:8割以上の方が「Cells給与で年末調整している」と回答しました。
Q2:Q1で「はい」と答えた方で、eLTAX機能を使っていますか?
「Cells給与」では、eLTAX(地方税ポータルシステム)で電子申告する際に利用する、給与支払報告書CSVを作成することが可能です。「Cells給与」を使って年末調整をおこなう方の内、どのくらいの方が給与支払報告書を電子申告されているかを確認するためにこちらの質問を設けました。
A2:8割以上の方が「eLTAX機能を使っていない」と回答しました。
Q3:Q2で「はい」と答えた方で、eLTAX機能はどのように使いましたか?
給与支払報告書CSVの申請方法について、誰が・どのように使うのかを確認するためにこちらの設問を設けました。
A3:給与支払報告書CSVの申請手段は、事業所へ渡す又は自ら申請する、税理士に提出するのそれぞれの用途で使われている結果となりました。
Q4:国税庁の「年調ソフト」を知っていますか?
令和2年分の年末調整から、国税庁が無償で提供する「年末調整控除申告書作成ソフトウェア(年調ソフト)」を利用して、従業員は電子データの作成が可能となりました。果たしてどのくらいの認知度があるのでしょうか。
A4:認知度は50%というところでした。
Q5:年末調整手続きで「年調ソフト」を利用しましたか?
「年調ソフト」はインストールして、従業員が各自で控除申告書等の電子データを作成することができますが、その利用方法を従業員に指導して年末調整の時期までに会社側が電子データを受け取ることができるものなのか。また、年調ソフトからのデータの取込に給与計算・年末調整ソフトがほとんど対応していないこともあり、どのくらいの方が利用されていたのでしょうか。
A5:利用者は誰もいませんでした。
Q6:「年調ソフト」で作成したデータを今後、活用したいと思いますか?
「年調ソフト」で作成した控除申告書等の電子データをどのように活用したらいいのか、そのためには何が必要なのか。これからの年末調整業務の電子化に向けて、皆さんのご意見をお伺いしました。
A6:活用したい方よりも、導入が難しいやメリットを感じられない方が多数となる結果でした。
「年調ソフト」で使いやすかった点
- スマホも対応しているので、早くデータが集まった。
- データのやりとりのみで確認が取れるため、差し戻しや修正対応を効率よく行うことができた。
- 保険料控除の上限計算などはソフトがしてくれるので、計算の間違いはなかった。
- 他の行政システムと比較すると、アプリのUI(ユーザーインターフェイス)は良く、操作方法について従業員から質問が来ることはなかった。マニュアルが用意してあり、そちらを見れば自己解決できた。
「年調ソフト」で使いにくかった点
- 年調ソフトはクラウドではないので、データを作成する従業員ひとりひとりがパソコン等にインストールする必要があった。
- 住宅ローン控除はデータの入力の必要がないという仕様のため、住宅ローン控除について手入力が必要になる。
- 保険料データのダウンロードサービスは進んでおらず、今年時点では保険料払込証明書の回収は、別途必要であった。
- 年調ソフトで作成・出力したPDFファイルは見づらく、一つの申告書でも情報量によっては複数ページに渡る。回収したデータを見ながら、給与計算ソフト等に手入力するのは大変そうだと思う。「年調ソフト」を使うなら、回収後の処理もシステムでおこなうことが前提で考えたい。
- あくまでも、書類への記入が手作業からPC・スマホ上の作業に置き換わっただけであり、「年調ソフト」を使ったからといって、記入ミスや不備が減るわけではない。
年末調整業務の電子化に向けて登場した「年調ソフト」ですが、まだまだ課題はあるようです。セルズとしては「年調ソフト」で作成した電子データをどのように「Cells給与」に活かしていけるのか。今後検討していきたいと思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。